Meta、AIチャットボットをヨーロッパで展開開始　WhatsAppなど主要プラットフォームに

Meta（メタ）は、AIチャットボットのヨーロッパでの展開を今週から開始すると発表しました。

このAIアシスタントは、WhatsApp、Facebook、Instagram、Messengerといった主要プラットフォーム上で利用可能となり、対象地域はヨーロッパ41か国と海外領土21か国に及びます。

Meta AIは2023年に米国でローンチされましたが、ヨーロッパでの展開は規制上の懸念から一時停止されていました。今回提供されるのはテキストベースのアシスタント機能のみで、対応言語は6か国語です。

Metaは今後、米国と同等の機能を提供できるよう、AI機能を拡充していく計画を示しています。

このAIチャットボットは、ユーザーが求める情報やコンテンツを効率的に発見するのを支援します。リール動画や友人・フォロワーの投稿など、様々なコンテンツから関連性の高い情報を生成することが可能です。

例えば、「バンクーバー島のコンテンツを見せて」と入力することで、旅行のインスピレーションを得ることもできます。

また、ウェブ上の情報へのアクセスも可能で、必要な情報をコンテキストと会話形式で提供します。グループチャットでは、WhatsAppを皮切りに、「@MetaAI」と入力することでAIチャットボットを呼び出すことができます。MessengerやInstagramのダイレクトメッセージにも順次展開予定です。

Metaは昨年、Ray-Banスマートグラスにリアルタイム翻訳やAIなどの機能を追加しました。さらに、OpenAIのChatGPT、GoogleのGemini、MicrosoftのCopilotに対抗する、スタンドアロンのAIアプリのリリースも計画しています。

現在、Meta AIは無料で利用できますが、より高度な機能を提供する有料のサブスクリプションサービスをテストする可能性も示唆されています。