MacでWindowsアプリを動かす「CrossOver」最新版登場　互換性向上、ゲーム体験を強化

MacでWindowsアプリを動かすためのソフトウェア「CrossOver」の最新版、バージョン25がリリースされた。開発元のCodeweaversは「Macでのゲーム体験を新たなレベルへ」と謳っている。

CrossOverは、Windowsを別途インストールすることなく、Mac上でWindowsアプリケーションを実行できるのが特徴。WINEという互換レイヤー技術をベースにしており、Parallels DesktopやVMware Fusionといった仮想化ソフトウェアのようにWindowsライセンスを購入する必要がない。

CrossOver 25の主な特徴:

* WINEの最新版を採用: 内部技術を刷新し、パフォーマンスと互換性を大幅に向上。
* DXMT技術の導入: DX11グラフィックスを使用するWindowsゲームにおいて、MacBook Airなどの低スペックマシンでもより快適な動作を実現。
* 対応ゲームの拡大: Path Of Exile 2、Dragon’s Dogma 2、Fallout 76など、新たに多くの人気ゲームに対応。
* GoG、Epicゲームストアに対応: Steamに加え、Windows版のGoG、Epicゲームストアからゲームをダウンロード可能に。
* インストール支援機能の強化: 互換性データベースとの連携により、ゲームに最適なグラフィック・オーディオ設定を自動適用。

CrossOverは無料ではない。12ヶ月のサポートとアップデートが付属するライセンスは74ドル、永続サポートは494ドル。しかし、14日間の無料トライアルが用意されており、購入前に動作確認が可能だ。

ただし、一部のWindowsアプリはCrossOverに対応していない場合がある。また、Apple Silicon搭載MacではRosettaを経由するため、パフォーマンスに影響が出る場合もある。

Codeweaversのウェブサイトでは、対応アプリの情報やアドバイスが提供されている。