AirPodsの聴覚サポート機能、カナダでの展開は各州の規制が障壁に

AppleのAirPods Pro 2に搭載された聴覚補助機能と聴力テスト機能が、昨年12月にカナダ連邦政府のHealth Canadaから承認を得たものの、依然としてカナダ国内での提供開始に至っていないことが明らかになりました。

CTV NewsやToronto Starといった現地メディアの報道によると、その理由は州ごとに異なる規制にあるとのことです。

例えば、カナダ最大の人口を抱えるオンタリオ州では、補聴器の利用に医師または聴覚専門医の処方箋が必要となります。

しかし、AppleはToronto Starに対し、各州と連携し、AirPodsの聴覚補助機能と聴力テスト機能を店頭で直接購入できるように承認を得るべく取り組んでいることを明らかにしました。

同社は、これらの機能をできるだけ早く利用可能にしたい意向を示していますが、具体的な時期については言及していません。

AirPods Pro 2の聴覚補助機能は、周囲の音を増幅するもので、Appleによれば、軽度から中程度の難聴を持つ成人を対象としています。この機能の利用に追加費用はかかりません。

一方、5分間の聴力テストでは、様々な周波数の音を聞き取る能力を測定することで、難聴の有無を自己診断することができます。テスト結果は難聴の程度を示し、今後の対応策を提案します。

これらの2つの機能は、昨年10月下旬にアメリカや一部の国で最初にリリースされ、現在も提供地域が拡大されています。

なお、AirPodsには3つ目の聴覚ヘルス機能として、聴覚保護機能が存在し、これはカナダでも利用可能です。

これらの機能はすべてAirPods Pro 2が必要です。