Snap、ARグラス「Spectacles」を開発者向けにアップデート GPSとハンドトラッキング機能を強化

Snapchatを運営するSnapが、ARグラスの開発を密かに進めています。
この度、開発者向けのAR Spectaclesに新機能が追加されました。

開発者はGPSを利用した体験を構築できるようになり、インタラクティブなウォーキングコースの作成、道案内、フィットネス指標の追跡、ゲームなどが可能になります。

また、アイテムをつかむためのハンドトラッキング機能や、ARキーボードでのタイピングを改善する機能がアップデートされました。
さらに、リーダーボードのサポートや、メッセージスレッドからレンズへのリンクを開く機能も追加されました。

Snapの第5世代Spectaclesは昨年9月に発売されましたが、前世代と同様に、消費者向けというよりも開発者向けのテスト製品という位置づけです。
Spectaclesを使用するには、開発者は月額99ドルを12ヶ月契約する必要があり、テストには約1,200ドルかかります。

現在のSpectaclesは重くてかさばり、Snapが消費者に提供するには高価すぎます。
しかし、Metaが開発しているものと同様に、スタンドアロンのARグラスです。
SpectaclesはSnap OSとSnap Spatial Engineを使用しており、拡張現実体験や、現実世界に重ねて表示するレンズを可能にします。

Spectaclesの発表時、Snapは、これが10年にわたる研究開発の成果であると述べています。
このグラスには、4つのカメラ、2つのQualcomm Snapdragonプロセッサ、および小型のマイクロプロジェクターが搭載されており、充電が必要になるまでの稼働時間は45分です。

Appleも拡張現実スマートグラスの開発に取り組んでいましたが、1月に開発中のバージョンをキャンセルしました。
Appleは依然として何らかのARグラスプロジェクトに取り組んでいると推測されますが、MetaやSnapのように、すでに何らかの形でハードウェアを提供している企業が、消費者向け製品でAppleに先んじる可能性があります。