フォードは、Ford Mustang Mach-EとFord F-150 LightningのユーザーがApple MapsのEVルーティング機能を利用すると、北米充電規格（NACS）に対応したEV充電器へ自動的にルーティングされることを発表しました。このNACS充電器には、以前はApple MapsのEVルーティング機能がサポートしていなかったTeslaスーパーチャージャーも含まれます。フォードは、ソフトウェアのアップデートは必要なく、iOS 17以降を搭載したiPhoneとCarPlayに接続することで、Apple MapsのEVルーティングがNACSをサポートすると述べています。

NACSの高速充電ステーションに誘導されるためには、FordのオーナーはApple Mapsの設定で充電ネットワークの選択をNACS充電器に設定する必要があります。また、NACS高速充電器と互換性のある高速充電アダプタも必要です。

Apple MapsのEVルーティング機能は2023年に導入されましたが、現在も利用範囲は限定的です。これは、自動車メーカーがサポートを実装する必要があるためで、現在利用しているのはFord Mustang Mach-E、Ford F-150 Lightning、Porsche Taycanのみです。

Apple MapsのEVルーティングは、リアルタイムの車両情報を利用してユーザーが目的地に到達するのを支援し、必要に応じて充電停止を推奨します。Apple Mapsはルート上の標高変化などを分析し、充電停止を提案するタイミングを決定します。また、車両のバッテリーが低くなると、最寄りの互換性のある充電ステーションへのルートを提供します。